脂性肌のメリット“若く見える”は本当!? テカりを退治するお手入れ方法!
脂性肌(オイリー肌)はテカリ・ベタツキが気になるし、化粧も崩れるし、毛穴詰まりやニキビの原因にもなるしで、脂性肌のメリットなんか何もない!
脂性肌はデメリットしかない!そう思いませんか?確かにギトギトな脂性肌にメリットなんか無さそうですが、実はそうでもないんです。
今回は脂性肌のイ・イ・ト・コ・ロ…について、
「えっ!?そんなメリットあるの!?」
っていうお話をしていきます。
また、テカりを退治する改善方法や、スキンケア方法も合わせてご紹介しますので、脂性肌に悩んでいるけど綺麗になりたいあなたはお見逃しなく!
もくじ
脂性肌(オイリー肌)って?
脂性肌、オイリー肌、オイリースキン等、呼び名はたくさんありますが、要は顔に皮脂が出やすく、テカりやベタつきが気になる肌質のこと。
脂性肌は、皮脂の分泌が何らかの原因で過剰に多くなっている状態です。
「皮脂(ひし)」は皮脂腺(ひしせん)から分泌されるもので、より身近な言い方をすれば、「あぶら」のこと。
皮脂の分泌が多くなると、当然肌はアブラギッシュにベタついてきます。
皮脂が悪いわけじゃない!
脂性肌は皮脂がたくさん出る状態のことですが、皮脂が出ること自体は悪いことではありません。
皮脂は、皮膚の水分が蒸発するのを防いだり、皮膚表面をバリアしたり、病原菌を倒したりしてくれてもいます。実は肌を守るために皮脂はがんばっているんですね。
ベタつきやテカりが気になるからと言って、皮脂を全部ゴシゴシと洗ってしまうと、せっかくの皮脂の防御力が低下してしまいます。
問題は、皮脂がたくさん出すぎてしまうことなんです。
どうして皮脂がたくさん出るの?
皮脂がたくさん出てしまう原因は遺伝によるものや年齢、季節的なもの等がありますが、主には「生活の乱れ」と「間違ったスキンケア方法」の2つが原因として挙げられます。
生活の乱れ
「生活の乱れ」は、まず食生活。脂質の高いあぶらっこいものをたくさん食べていると、やはり皮脂の分泌は多くなります。
また、睡眠不足やストレス過多、不規則な生活などの生活習慣の乱れも皮脂分泌に影響します。
リラックスできない状態が続くと交感神経が優位になり、男性ホルモンが多くなりますが、この男性ホルモンに皮脂をたくさん出す作用があるんですね。
“男性”ホルモンですが、女性でも男性ホルモンの一種「テストステロン」等が、卵巣や副腎から分泌されています。
皮脂がたくさん出るのは、このホルモンバランスの乱れが大きく影響しています。
間違ったスキンケア方法
特に不健康な生活をしているわけでもないのにテカり、ベタつきが気になる場合、そもそものスキンケア方法が間違っているかもしれません。
皮脂を取ろうとして念入りに洗ったり、油分が少ないさっぱり感の強い化粧品を使っていると、逆に皮脂が多くなってしまうことがあります。
基本的に皮脂は肌を守ろうとして出るものなので、強い洗顔によってバリア機能が弱まると、肌を守るために皮脂が多く分泌されます。
強い洗顔で肌のバリア機能が低下してしまい、肌を守るために皮脂がたくさん出ます。そうすると、皮脂が気になってより強い洗顔をしてしまう…
こういった悪循環に陥ってしまうのも、皮脂がたくさん出る原因の一つです。
脂性肌のメリットって?
脂性肌はテカり、ベタつきが気になる、化粧が崩れやすい等、デメリットが目立ってしまいますが、脂性肌にもメリットはあります。
キーワードは「シワ」です。
シワが多いとやはり老けて見えてしまいますが、脂性肌とシワは実は大きな関わりがあるんです。
シワになってしまう原因
そもそもシワができてしまう原因って何でしょうか?
まず、紫外線や気温・湿度など、外的環境によるものが挙げられます。
紫外線は皮膚表面にダメージを与え、シワだけでなくシミの原因にもなる女性の大敵です。また、湿度が低い「乾燥」状態も、肌にダメージを与えてしまいます。
そして、これを言っちゃオシマイな感もありますが、シワの大きな原因は「加齢」です。年齢を重ねると、肌の弾力が失われ、肌の水分を保つ力も衰え、女性ホルモン量も低下してしまいます。
肌の弾力が失われると、笑った時のシワが元に戻りにくくなり、表情ジワができやすくなります。
水分が失われれば乾燥ジワが出やすくなりますし、女性ホルモン量が低下するとコラーゲンやヒアルロン酸の量が少なくなり、肌のハリや弾力が失われシワができやすくなります。
簡単にまとめてしまえば、肌の弾力低下と乾燥、女性ホルモン量の低下がシワの原因です。
脂性肌はシワになりにくい!?
さて、シワと脂性肌の関係に話を戻します。
脂性肌はその名の通りあぶらっぽい肌なので、肌の水分が十分に保たれていれば、乾燥しにくい肌質です。
シワの大きな原因が「乾燥」なので、乾燥しにくい脂性肌の人は、乾燥肌の人よりも当然シワが少なくなります。
シワが少なければ若く見えるので、乾燥由来のシワが少ない脂性肌の人は、若く見えるといういことになりますよね。
乾燥によるシワが目立ちにくく、若く見える。
これが脂性肌のメリットです。
脂性肌だから絶対…じゃない
とは言え…。いくら脂性肌がシワになりにくいと言っても、加齢に伴って肌は衰えていきます。
また、ややこしいですが乾燥由来の脂性肌というのもあるので、一概に「脂性肌だからシワができない」と言い切るのは語弊があります。
あくまで乾燥しにくいから、乾燥によるシワはできにくいということです。
それにシワができにくいと言っても、オイリーなベタつきやテカりは何とかしたいものですよね。
ここからは、脂性肌の方が気になるテカりやベタつきを抑える方法をご紹介します。
テカりを抑える方法って?
先ほどお伝えした通り、脂性肌は皮脂の分泌量が多いのが大きな原因です。
皮脂の分泌が多くなるのは、「食生活の乱れ」「生活環境の乱れ」「間違ったスキンケア方法」なので、ここを改善してあげれば、テカりやベタつきに悩まされずに済むはずですね。
ただし、一気にやろうとすると挫折するので、できそうなところからトライするのがおすすめです。
食生活の乱れを改善
当然ながら、あぶらっこい食事は極力控えた方がいいでしょう。気にするべき食品は当然、脂質を多く含んだもの。
特にファストフードは大敵です。普段からファストフードをよく食べる人に、皮脂過剰の人が多いとも言われています。
とは言えいきなり手の込んだ和食等は難しいので、ハンバーガーではなくお蕎麦にするとか、お酒のアテをヘルシーな野菜中心にするだけでも栄養バランスが良くなります。
また、牛レバーなどに含まれるビタミンB2とB6は肌に良いビタミンなので、皮脂分泌のコントロールのためには、積極的に摂っていきたい栄養素です。
生活習慣の乱れを改善
ストレスが多く、生活が乱れていると皮脂分泌にも影響してきます。
規則正しい生活をして、仕事のストレスを減らし、十分な睡眠をとりましょう…と言っても、それが中々できないのが現代人ですよね。
「習慣」と言うだけあって、変えようと思ってもなかなか変えにくいのが生活習慣です。
まずは、顔のテカりやベタつきが改善されたら、どんないいことが待っているか?
それを、もわ~んとニヤニヤしながら考えるといいかもしれません。
- 綺麗な肌になって、友達から「キレイ」って言われる
- 前よりも顔に自信が持てて、行動的になれる
- 行動的になれたら毎日を新鮮に楽しめて、人生が充実する
一例ですがこんな風に考えられれば、習慣を変えるきっかけになります。
後は体が勝手に付いてくるので、習慣を変えようと思える動機が何よりも重要です。
テカりを抑えるスキンケア方法
皮脂が気になるからと言ってゴシゴシ洗ってしまうと、余計に皮脂を分泌して悪循環を招きます。
必要な皮脂は残しつつ、余分な皮脂を取り除いて十分に保湿するのが最適な方法です。
洗顔は泡をたっぷりと使って優しく丁寧に。間違っても皮脂をきれいさっぱり取ろうと強く洗わないように…
また、あぶらとり紙で皮脂を取るのもほどほどにします。
洗顔後は必ず保湿。化粧水は油分の少ないものを選び、肌にうるおいを十分に与えます。
皮脂が出るからと言って保湿されているわけではないので、肌の水分はきちんと補給する必要があります。
基本的には、少し皮脂が残ってるかな?というくらいで留めておいて、洗顔後はしっかり保湿を守るだけです。
ファンデーションの選び方
メイクが崩れやすい脂性肌の人がファンデーションを選ぶなら、基本的にはパウダータイプのファンデーションがおすすめです。
パウダーに皮脂をコントロールする作用があり、さらっとした使用感は、ベタつきが気になる夏場でも使いやすくなっています。
まとめ
脂性肌はテカり、ベタつき、メイク崩れ等、デメリットがどうしても目立ってしまいますが、シワが目立ちにくいというメリットもあります。
脂性肌だと、若い頃はニキビに悩まされる人も多いですが、年齢が上がると、逆にオイリーな肌で良かったという人もいます。
実は最終的に得をするのは脂性肌さんかもしれません。
年齢による老けは避けられない中、 “若く見える” というのは、誰もが羨む大きなメリット。
上手に付き合っていきましょう。