頬の赤みの原因を知ってキレイ肌になる方法とは?

頬の赤み…自分の顔を鏡で見る度にため息出ちゃいますよね。

紫外線対策もしてるし、メイクも厚めにならないように気を付けてる…なのに頬の赤みが続いちゃうなら、頬の赤みの原因を突き止めるのが先決。

今回は頬の赤みの原因を明らかにして、キレイな肌に近づくための方法をお伝えします。

頬の赤みが気にならず、鏡を見ても笑える自分になりたいあなたはぜひ読んでみて下さいね。

 

頬の赤みの原因はコレ!

ズバッと結論から先に行っちゃいましょう!

頬の赤みの代表的な原因は、「毛細血管の拡張」「肌の薄さ」「炎症」の3つです。この3つの原因が密接に関わって、頬の赤みを作り出しています。

順番に見ていきましょう。

 

1.毛細血管の拡張

なんだか漢字が多くてクラクラしてきますが、毛細血管の拡張(もうさいけっかんのかくちょう)が頬の赤みの原因の1つです。

そもそも、肌の色は主に「角質層」「メラニン色素」「血液」のバランスで決まってきます。

このうち、毛細血管はその名の通り血液が運ばれるところなので、毛細血管が拡張…つまり大きく広がれば、その分肌の色の「血液」の占める割合が大きくなってきて、肌が赤く見えてきます。

 

毛細血管の拡張はなぜ起きる?

毛細血管の拡張は、自律神経の乱れや、刺激が強い香辛料やアルコール等で引き起こされます。

また、寒暖差によって体が体温を保つために血管を拡張していることもあるので、寒い地域に住んでいる方に起こりやすい現象です。

また炎症が起こったときも、体は毛細血管を拡張させて栄養を行き渡らせようとします。

 

2.肌の薄さ

肌の一番表面は角質層です。角質層が薄くなると、「血液」と「メラニン」の要素が多くなって、肌の色は赤・黄色に近づきます。

毛細血管が拡張した上に、角質層が薄くなれば、毛細血管が浮き出て肌が赤く見えてきます。

 

肌が薄くなるのはなぜ?

肌の薄さの原因は生まれつきもありますが、洗顔やピーリング、マッサージ等で皮膚を削って薄くなっていることもあります。

また肌への刺激が強い化粧品も、肌を薄くしてしまう原因になります。

 

3.炎症

肌そのものの炎症も頬の赤みの原因になります。特に敏感肌の方は頬の炎症度合いが強くなり、肌色の赤さも強くなることが、資生堂の敏感肌研究で明らかになっています。

出典:https://www.shiseido.co.jp/dp/kenkyu/kenkyu04n.html

 

炎症が起こるのはなぜ?

敏感肌は先ほどお伝えしましたが、乾燥肌も炎症が起こる原因です。

皮膚表面には水分が含まれていますが、肌が薄くなると水分が少なくなって乾燥肌に近づきます。

炎症を起こした肌は、毛細血管を拡張させて炎症を治そうとします。

つまり、これまで見てきた「毛細血管の拡張」「肌の薄さ」「炎症」の3つの原因は、密接に関わり合いながら肌の赤みを作り出しているということです。

むずがゆ因子ってなに?

先ほどもお伝えした資生堂の敏感肌研究によると、肌の炎症を拡大させるのは「むずがゆ因子」が原因だとされています。むずがゆ因子は「炎症誘発因子(えんしょうゆうはついんし)」ともいい、要するに炎症を引き起こすもとになる体の中の成分の総称です。

むずがゆ因子は炎症が起こるとさらに発生するので、炎症が止まらないスパイラルに入ってしまい、肌の炎症が収まらず、頬の赤みもなかなか消えないというわけです。

ちょっとややこしくなってきたので、次の段で話をまとめますね。

 

頬の赤みの原因のまとめ

頬の赤みの原因。ここまでの話のまとめです。

 

皮膚が薄くなる

水分が失われる

炎症を起こす

毛細血管を拡張させる

 

まずこのサイクルで頬が赤く見えるようになってきます。

さらに敏感肌の方は、皮膚のバリア機能が低下しているので、炎症を起こしては毛細血管の拡張をして改善する…ということを繰り返します。

そのうち毛細血管が拡張した状態が当たり前になってくると、肌の赤みがずっと続いてしまい、頬が赤い…という肌悩みが続いてしまうというわけです。

ここから分かること。

つまり頬の赤みを改善するには、皮膚が薄くならないようにするケアと、皮膚のバリア機能を正常に保つケアが何より重要だということです。

さらに毛細血管の拡張を防ぐ環境をつくることも重要になってきます。

それではその具体的な対処法を、これからお伝えしていきますね。

 

肌の赤み、対処法は?

肌を薄くしない・肌のバリア機能を保つケア

まずは何と言っても「保湿」です。

刺激の強い化粧水やクリームを避け、セラミド配合のスキンケア用品をメインに使うと良いでしょう。

また、「洗顔方法」も重要ポイント。

肌を強くこするのはもってのほかで、クレンジングもミルクやクリームなど、刺激の弱いもので落ちるよう、そもそもの化粧を薄めにして肌を優しくいたわるのも重要です。

ミネラルファンデーションはクレンジングを使わずに落とせるので、頬の赤みがひどければ、メイク用品も刺激の弱いものにすると良いでしょう。

肌を守るために「保湿」「やさしい洗顔」「メイクは薄く」がポイント!

 

毛細血管の拡張のケア

自律神経の乱れを防ぐため、良質な睡眠とバランスのとれた食事が大切。

また、寒暖差が毛細血管拡張の原因になるので、こまめな体温調節が必要です。夏場はクーラー対策で上着を常備、冬場は冷たい飲み物や食べ物に注意して、体を冷やさないことが重要です。

また、紫外線を浴びると毛細血管が充血して赤くなってくるので、紫外線対策も入念に行いましょう。

良い生活習慣と紫外線対策が重要なポイント!

 

赤ら顔の原因は?

頬の赤みを表すときに「赤ら顔」という言葉が使われますね。顔がほてっているように赤く見える赤ら顔。

これまで見てきた毛細血管の拡張や肌の薄さ、炎症の他にも、赤ら顔になる原因は実はたくさんあるんです。

ここからは、赤ら顔になるその他の原因について、簡単にご紹介していきます。

 

ニキビ

小さなニキビが赤ら顔になるって意外な感じもしますが、ニキビも要するに炎症の一種です。

ニキビが炎症すると、うっ血して周辺も赤くなってくるので、ニキビが増えれば増えるほど、赤ら顔になってくるというわけです。

 

アトピー

アトピーが落ち着いた後に赤ら顔になるパターンです。アトピーの跡が残っていることと、処方されていたステロイド剤が赤ら顔の原因になります。

ステロイド剤は毛細血管を拡張する副作用があるので、肌が赤く見えてしまいます。

 

酒さ(しゅさ)

原因不明と言われている慢性疾患です。軽度では顔がほんのり赤くなり、ちょっとお酒を飲んだような色合いですが、重症になると赤くただれたような状態になります。

酒さも毛細血管の拡張を引き起こすので、肌が赤く見えるようになります。

 

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

脂漏性皮膚炎は、皮脂が多く出る部分が炎症してしまい、かゆみ、カサつき、皮膚の剥がれなどが見られる症状です。

こちらも根本的には炎症が赤ら顔の原因です。

 

毛細血管拡張症

これまで何度も出てきた、頬の赤みの原因となる毛細血管の拡張。

慢性的に続く場合は「毛細血管拡張症」として、レーザー治療をするのが頬の赤みを治す近道になるかもしれません。

 

やっぱり皮膚科で診断してもらうのが良い?

肌に何かしら症状が出ていれば、皮膚科で見てもらうのが当然良いのですが、なかなかその時間がとれないという方もいるでしょう。

ただし、皮膚科に行ってもすぐに治るわけではありませんし、病院に通っているけど治らないという人もいますよね。

病院に行く場合は、病院選びがいちばん重要です。

一口に皮膚科といってもいろんな皮膚科があり、いろんなお医者さんがいます。自分の症状に合わせて、数多くの同じ症例に当たっている病院を選びましょう。

 

一番の対処法は…

頬の赤みの主な原因は「毛細血管の拡張」「肌の薄さ」「炎症」と、ニキビやアトピーなどの病気由来のものがあります。

対処法もスキンケアと生活習慣から見てきましたが、実は「あまり気にしないようにする」のも、ストレスがたまらずに済んで良い対処法かもしれません。

ストレスが様々な体の不調を運んでくるので、あまり神経質にならずに、気長に付き合っていく…という感覚です。

ずっと赤ら顔を気にして塞いでいるのと、ちょっと開き直って明るく前向きにいるのとでは、ストレスのたまり具合は変わってきます。

毛細血管の拡張は自律神経とも関わっているので、ストレスが少ない方が頬の赤みが改善する可能性は高そうですよね?

ある程度のケアはするとしても、あまり気にしないようにするというのも立派な対処法の一つです。

鏡を見てがっかりする前に、「ま、いつか治るっしょ」くらいの気持ちでいると、毎日がちょっとだけ変わるかもしれません。