色白になりたい!メラニン色素を減らす5つの方法とは?
紫外線をたくさん浴びて日焼けしちゃった!
もともと色黒なので色白に憧れる!
そんな時に気になるのが、日焼けとセットで語られることの多い「メラニン」です。
メラニンが多くなると色が黒くなる…というイメージですが、メラニンを減らす方法はあるのでしょうか?
今回はメラニンを減らす方法についてお話していきます。
これであなたも色白に!?
もくじ
メラニンとは?
とても身近な言葉のメラニンですが、メラニンって一体何なのか、ちゃんと分かっている方は少ないと思います。
メラニンを減らしたいなら、メラニンを知るところから。
メラニンについて、イラストを使って分かりやすく簡単に解説していきますね。
メラニンは「色素(しきそ)」
メラニンは、肌や髪の毛などの色をつくっている 色素 です。
色素というと分かりづらいかもしれませんが、要は色のもとになる物質のこと。
例えば、トマトには赤い色素「リコピン」が含まれているから赤く見えるし、ほうれん草には緑色の色素「クロロフィル」が含まれているから緑色に見えます。
同じように、人間には肌色の色素「メラニン」が含まれているから肌色に見えます。
メラニン色素の種類と量で肌の色が変わる
トマトが産地や熟し方によって色が変わるように、人間も人種や肌の状態によって、色が変わってきます。
メラニン色素にも種類があり、その量や配合比率によって肌の色は変わるので、人によって肌の色は異なります。
メラニンの量が多ければその分色味は濃くなっていきますし、少なければ色味は薄くなってくる…というわけです。
※「メラニン」と「メラニン色素」という2つの表記がありますが、この記事内では同じ意味と捉えてOKです。
メラニン色素の役割
メラニンが人間の中にある色素だということは分かりました。では、そもそもメラニン色素って何のために必要なんでしょうか?
キーワードは「紫外線」です。
紫外線を浴びると肌に「活性酸素」が発生します。
活性酸素は、細胞に入り込む細菌を倒してくれる強い味方でもありますが、増えすぎると肌の細胞にダメージを与えてしまいます。
メラニン色素は、この肌へダメージを与えてしまう活性酸素を消して、肌を守る働きがあると言われています。
悪者のイメージがあるメラニン色素ですが、実は肌を守るバリアの役割があるんですね。
メラニン色素が無いとバリア機能が弱まってしまい、皮膚ガンになる可能性も高くなってしまいます。
肌が黒くなるのが嫌な女性は多いですが、実はメラニン色素が皮膚を守ってくれている側面もあるんですね。
肌が黒いということは、その分メラニンが紫外線から肌を守ったとも言えるのです。
動物の中には生まれつきメラニン色素が欠乏している「アルビノ」と呼ばれる個体が生まれることがあります。紫外線を浴びてもメラニンが作られないので、皮膚ガン発症のリスクはとても高くなってしまいます。
メラニン色素が減ると色白になれるの?
メラニンについては分かったけど、じゃあ色白になるにはどうしたらいいの?って思いますよね。
メラニン色素が肌の色を決めるなら、体内のメラニンを減らせば必然的に色白に近づくはずです。
体内のメラニンを減らす方法は、大きく2つに分けられます。
- メラニン色素を作る量を抑える
- 増えてしまったメラニン色素の量を減らす
メラニンを完全に体内から無くすことはできないので、メラニン生成を抑えるアプローチが必要になってきます。
それではここから、メラニン色素を減らす方法をご紹介していきますね。
メラニン色素を作る量を抑える
紫外線対策
一番重要なのはやはり紫外線を浴びないこと。
紫外線を浴びると体はメラニンを作って肌を守ろうとするので、当然ながら肌の色は黒く、濃くなっていきます。
日傘や長袖で紫外線を浴びない工夫をする他、日焼け止めも必須になってきます。
塗るタイプの日焼け止めが苦手な場合は、話題の「飲む日焼け止め」で紫外線対策するのも良いでしょう。
下記の記事では、国内生産で安心できるおすすめの日焼け止めサプリを紹介しています。
ビタミンCを摂る
メラニンはそもそも色素細胞(メラノサイト)が、「チロシナーゼ」という酵素を用いて作るものです。
チロシナーゼ酵素の働きを抑えれば、メラニンを作る量を減らすことができます。
このチロシナーゼ酵素を抑える働きがあるのが「ビタミンC」です。
ビタミンCはかんきつ類に含まれている他、サプリで摂ることもできます。
また、「ビタミンC誘導体」配合の化粧水を使って、スキンケアの一部として取り入れることも可能です。
美白成分で抑える
肌に嬉しい美白成分を摂り入れながら、メラニン生成を抑えることもできます。
メラニンを抑える美白成分としては「トラネキサム酸」や「アルブチン」などが挙げられます。
ただし、美白化粧品はたくさんの種類があるので、信頼できる商品選びが大切です。
POLA・ファンケル・サンスターなどが、医薬部外品の指定を受けて販売している美白化粧品についてまとめていますので、美白化粧品選びで失敗したくないあなたは下記の記事をどうぞ。
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ストレスをためない
肌は約28日周期で生まれ変わると言われています。この周期をターンオーバーといいます。
メラニンによって日焼けした肌も、いずれはターンオーバーで元の肌の色に戻りますが、ターンオーバー周期はストレスによって乱れることがあります。
ストレスを感じたら、軽いうちに発散させてしまうことが重要です。
増えてしまったメラニン色素の量を減らす
ピーリング
ピーリングはたまった角質を除去し、ターンオーバーを正常サイクルに戻す方法です。
メラニン色素はターンオーバーで体の外に出ていきますが、そもそもターンオーバーが乱れていると、体内に蓄積したままになってしまいます。
ピーリングでターンオーバーを正常サイクルに戻せば、メラニンも自然と体外に排出されるというわけですね。
ピーリングの具体的な方法については下記記事を参考にしてみてください。
ハイドロキノン配合クリームでケア
ハイドロキノンは、メラニンを減らす上で重要な成分です。
ビタミンC同様に、メラニンを作るチロシナーゼ酵素の働きを抑える他、「還元作用(かんげんさよう)」でメラニン色素を薄くする働きもあります。
「肌の漂白剤」とも呼ばれるハイドロキノン配合の化粧品は、「値段が高い…」と感じる場合もあります。
高い商品を買ってしまう前に、下記の記事でお試しで安くトライアルできる商品をチェックしてみてください。
メラニンを「減らす」という表現の他に、「消す」「薄くする」という言葉が使われたりしますね。先ほどお話した通り、メラニン色素は人の体を守るバリアでもあるので、メラニンを完全に消すことはできませんが、レーザーによってメラニンを破壊することはできます。
また、メラニンの量が減って肌が前より白く見えるようになれば、肌の色が薄くなるということになりますし、メラニン色素自体を薄くするには還元作用を使います。どの表現が正解ということはありませんが、メラニン色素にどうアプローチするのかを考えるのが、綺麗な肌への第一歩になります。
レーザーでメラニンを破壊できるか?
メラニンを完全に体内から消すことはできませんが、レーザーでメラニン色素細胞を破壊できます。
メラニン色素の状態によって、レーザーの力を調節して照射します。
また、レーザーにも種類があり、メラニンの破壊と同時に角質除去を行いターンオーバーを促すタイプのレーザー等も登場しています。
アトピーと色素沈着
アトピーによる炎症後色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)は治りにくい症状ですが、レーザー治療によって色素沈着の原因となるメラニンを薄くすることができます。
ただし1回のレーザー照射で治ることはほぼ無く、スキンケアも自分で入念に行う必要があります。
綺麗な肌への道のりは決して楽ではありませんが、肌を改善できる方法は存在しています。あきらめる必要は無いということです。
肌以外のメラニン色素
ここまで肌とメラニン色素の関係についてお話してきましたが、実はメラニン色素は他の部分にも影響しています。
目とメラニン色素の関係
人の目の色もメラニン色素によって決まります。
厳密に言えば目の光彩の色味を決定づけているのがメラニン色素で、肌と同じく、メラニン色素の量によって色が変わります。
人間の目の色は次の8つに分類されます。
- ブラウン
- ヘーゼル
- アンバー
- グリーン
- グレー
- ブルー
- ヴァイオレット
- レッド
このうち、先に述べたメラニン欠乏の「アルビノ」の目は、非常に珍しいヴァイオレットかレッドになります。
また、左右の目の色が違う状態は、光彩異色症(オッドアイ)と呼ばれます。
髪の毛とメラニン色素の関係
髪の毛の色もメラニンが関係しています。
黒色の成分が多いユーメラニンというメラニン色素量が多いと「黒髪」、黄赤色の成分が多いフェオメラニンが多いと「ブロンド」、その中間が「栗色」の髪の毛になります。
ちなみに白髪は髪の毛のメラニン色素が作られなくなった状態です。
根本的に髪の毛の色を取り戻すには、メラノサイトの働きを高めてメラニン色素を再度作り出す必要がありますが、確実に有効な手段は確立されていません。
もしも「絶対に白髪が元に戻る!」などとうたっている商品を見たら、ちょっと注意してくださいね。
まとめ
メラニン色素を減らすことができれば、肌の色は色白の状態に近づきます。
ただし、メラニン色素は体を守ってくれるバリアでもあるので、色白にこだわりすぎず、肌の色が黒い自分も好きになれたら一番いいですね。
あまり神経質にならずに、楽しみながらケアしていきましょう。