ピーリングって安全な方法なの?顔が綺麗になるやり方をチェック!

ピーリングが肌にいいとは聞くものの、具体的なピーリング方法を知らないという方も多いかもしれません。

今回はピーリングの方法や種類、安全なやり方のポイントをお伝えしていきます。

ピーリングを安全に行うには、必ずセットで覚えなければいけない「ある方法」がとても重要です。

ピーリングとセットでここで覚えちゃってくださいね。

 

ピーリングとは?

ピーリングとは、肌の古い角質をはがすために行うケアのことです。

英語の「peel(剥ぎとる)」が由来の言葉で、溜まった古い角質をジェルやせっけん等で取り除き、新鮮な肌を引き出すことを「ピーリング」と呼びます。

 

知っておきたいターンオーバー周期

ピーリングと一緒に覚えておきたい大事な言葉が「ターンオーバー」です。

ターンオーバーは、体の中で生まれた皮膚の細胞が垢(アカ)となって自然とはがれるサイクルのこと。

怪我をして肌に傷が付いても、かさぶたになっていずれターンオーバーしてはがれます。日焼けした肌も時間が経てば、ターンオーバーして元の肌の状態に戻ります。

ターンオーバーという仕組みのおかげで、肌は正常な状態を保てるんですね。

ターンオーバーが上手く機能せず、古い角質が溜まって垢が出にくくなると、様々な肌悩みの原因になります。

そんな時、古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常な状態に戻すのが「ピーリング」です。

 

ピーリングがおすすめなのはこんな人!

ピーリングは古い角質をはがし、ターンオーバーを上手く機能させるために行うものです。

直接的に「ニキビが治る!」「毛穴詰まりが治る!」というケアではありません。

ターンオーバーを正常なサイクルに戻した結果、肌の状態が前より良くなるという性質のケアです。

その点を踏まえた上で、ピーリングをやると効果的なのはこんな悩みをお持ちの方々。

  • 肌が乾燥する・ゴワゴワする
  • 毛穴が詰まる
  • ニキビ・ニキビ跡
  • 日焼けした肌
  • クマ
  • シワ
  • シミ
  • 肌のくすみ

と、ほとんどの肌悩みに対応しているピーリング。

繰り返しになりますが、ピーリングが魔法のケアなのではなく、それほど「ターンオーバー」が様々な肌悩みに関連しているということです。

 

たくさんあるピーリングの種類

一口にピーリングと言っても様々な種類があります。

大きく分けて、肌に薬剤を直接塗るケミカルピーリングと、機械を使うピーリングに分けられます。

ケミカルピーリングは自宅やエステサロン等で手軽に取り組めますが、機械を使うレーザーピーリングやダイヤモンドピーリング等は主に医療機関で行います。

 

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは皮膚に化学薬品を塗るピーリング方法です。

エステサロンや美容外科等で行う他、市販のピーリング剤を使って自宅でも簡単に取り組めます。

 

AHAとBHA

ケミカルピーリングで重要なキーワードが、ピーリング剤に配合される「AHA」と「BHA」です。

 

AHA

AHAはアルファヒドロキシ酸(Alpha Hydroxy Acid)の頭文字をとった呼び名で、AHA=アハとも呼ばれます。

AHAに分類されるのはグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、フルーツ酸、乳酸、酒石酸など様々な有機酸がありますが、そこまで詳しく覚える必要はありません。

AHAの方が刺激が弱く、肌に優しいと覚えておけばOK。市販されているピーリング石鹸は主にAHA配合です。

 

BHA

BHAはベータヒドロキシ酸(Beta Hydroxy Acid)の頭文字をとった呼び名です。

BHAに分類されるのはサリチル酸で、AHAに分類されるグリコール酸や乳酸に比べてピーリング作用が強くなります。

サリチル酸を化粧品に配合する場合は0.2%までと決まっていて、それ以上は医療機関での取扱いになります。

BHAはAHAよりも刺激が強いというざっくりとした理解でひとまずはOKでしょう。

 

AHAとBHAどっちがいいの?

気になるのがAHAとBHAどっちがいいの?ということですよね。

エステサロンや医療機関でピーリングを受ける場合は専門家から説明がありますが、自分でピーリング剤を買う場合はどうしたらいいのでしょうか?

基本的には刺激が弱い、AHA配合の商品を選ぶのが無難です。

BHAは油溶性で毛穴詰まりの角栓を溶かすはたらきがあるので、ニキビや毛穴詰まりの角栓が気になる方は、BHA配合のものも候補になります。

とは言え、そもそもBHA配合商品はあまり売っていないのと、敏感肌の方には刺激が強い可能性もあるので、ひとまずはAHA配合の商品で様子を見るのがおすすめです。

 

市販のAHA配合ピーリング石鹸・ジェル・ソープの選び方

AHA配合のピーリング石鹸はとても数が多いので、どんな基準で選んだらいいか迷ってしまいます。

ヒントになるのは、日本皮膚科学会のケミカルピーリングについてのQ and Aです。

これらの薬品を疾患や状態により使用するのですが、薬品の濃度を変えたり、時には数種類の薬剤を組み合わせて使用します。日本人の肌にはグリコール酸が最もマイルドで比較的安全に使用できるので、多くの施設で使われています。

(公益社団法人 日本皮膚科学会HPより)

AHAに分類される酸のうち、グリコール酸が日本人に合っていると書かれています。

そのためAHA配合のピーリング石鹸を選ぶ場合、主なピーリング成分がグリコール酸の商品を選ぶことをおすすめします。

 

機械を使うピーリング方法

レーザーピーリング

画像引用元:https://wove.jp/clinic/maxp.html

クリニックで行うピーリングの一つで、顔にレーザーを照射して肌にアプローチする方法です。

レーザーにも種類があり、期待できる効果もレーザーの種類によって多少変わってきます。

アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー、G-MAX(ロングパルスアレキサンドライトレーザー)など様々なレーザーピーリングがあります。

料金や期待できる効果はクリニックによっても変わってくるので、じっくり悩みを聞いてくれるところを選びましょう。

 

クリスタルピーリング

画像引用元:https://www.shirono.net/operation/skin/medicalskincare/

化学薬剤を使わないピーリング方法で、ケミカルピーリングが合わない方に最適な方法です。

小さな小さな酸化アルミニウム粒子(アルミナ)を肌に吹き付けて、古い角質を取り除きます。

 

ダイヤモンドピーリング

ダイヤモンドピーリングは、細かいダイヤモンドが付いた金属のバーを皮膚に当てて、古い角質を除去する方法です。

ちょっと痛そうですが、出血することも無く、治療した後すぐに肌のなめらかさを感じられるのがダイヤモンドピーリングの特徴です。

 

ソルトピーリング

画像引用元:http://www.takeda-skincare.com/beauty/menu/p_salt.html

ソルト(塩)を使ったピーリング方法です。肌に合わせて加工されたソルトを皮膚に当て、古い角質を落としていきます。

その後、ビタミンA・C・E・K・レチノール・グリコール酸等が配合されたパック剤を用いた、超音波導入をするのが一般的です。

 

自宅で手作りピーリング?

自宅で手作りでピーリング剤を1から作るのは難しいですが、スクラブでのケアなら自宅で手軽にできちゃいます。

スクラブはこすって磨くという意味で、研磨剤として小さな粒を使った角質ケアです。

砂糖を使ったシュガースクラブや、コーヒースクラブ、ソルトスクラブなど様々な種類がありますが、おすすめは重曹スクラブです。

重曹は皮脂を中和する作用があり、粒子が細かく、水に溶けにくいいので研磨剤として最適で、お掃除にも使えるので自宅にあると重宝しますよ。

 

ピーリングって実際効果があるの?

ケミカルピーリングを実際に実践し、透明感のある肌を取り戻すことができたという女性にお話を伺いました。

 

Tさん

茶道のお稽古で着物を着る機会が多いのですが、はんなりした淡い色合いの着物を着るときに顔のくすみが気になるようになりました。

くすみの原因は、古い角質や老廃物が肌の表面にたまっているとか血行不良であるとのことなので、まずは手っ取り早くピーリングから。

一気にやると乾燥がひどくなるので、石鹸で洗うタイプのマイルドなピーリングを行い、洗顔後はたっぷり保湿することに気を付けました。

そして同時に、カッサを使って顔や首筋などのマッサージも行い血行を良くするようにしました。

効果はわりとすぐに表れて、10日も過ぎるころにはしっとりした透明感のある肌を取り戻すことができました。

ピーリングそのものも大事ですが、その後のケアも大事だということが分かりますね。

ちなみにお話に出てきた「カッサ」というのは、中国の民間療法で、専用の板「かっさプレート」を使い、皮膚をこすって刺激する方法です。

画像引用元:https://j-kassa.jp/know/

この方の肌悩みは「肌のくすみ」でしたが、ニキビ・毛穴の黒ずみ・いちご鼻・メラニン色素による肌の黒さや稗粒腫(はいりゅうしゅ)など、様々な肌悩みをカバーするのがピーリング。

まずは自宅でできるケミカルピーリングから取り入れていきたいですね。

 

これが正しいピーリングのやり方!

ここから、自宅でできるケミカルピーリングの正しいやり方や注意点を解説してきます。

 

ピーリング後の保湿が重要

ピーリングで古い角質を取った後の肌は敏感になっているので、保湿ケアは欠かせません。

また、肌が敏感ということは浸透が高くなるので、美容成分を肌に取り入れるチャンスでもあります。

そして、保湿とともに重要なのが日焼け対策です。

ピーリング後はバリア機能が弱まっているので、しっかりと紫外線対策をしておきましょう。

 

ピーリングの時間

通常の洗顔はすぐに洗い流しますが、ピーリングの場合はある程度時間を置いてから流すのが基本です。

泡を付けておく時間は商品によってマチマチなので、説明書は必ずチェックしておきましょう。

また、ターンオーバーは夜寝ている時により活性化するので、ピーリングをするなら夜が良いですね。

朝にやってしまうと、肌が過敏な状態で外気にさらすことになります。

夜にピーリングをして、十分な保湿をしてから寝るのが王道です。

 

自宅でできるピーリングの頻度

ピーリングで気になるのが頻度ですよね。毎日行う方がいいのか?それとも2,3日おきに行うのがいいのか?

これは正直なことろ、商品と肌の状態にもよります。基本は商品の説明書通りです。

成分が弱ければ「毎日」と書かれていたり、成分が強い場合は「〇日に1回」と書かれている場合もあります。

ひとまず低刺激のものを様子見で使うのが無難です。

 

気を付けたいピーリングの副作用

良いことづくめのように思えるピーリングですが、副作用、デメリットもあります。

それが「乾燥」です。

ピーリングをすると古い角質が取れる反面、肌のバリア機能は低下して乾燥しやすい状態になります。

ピーリングと保湿はセットで覚えておきましょう。

 

自分のターンオーバー周期って?

ピーリングは肌のターンオーバーを促すものですが、そもそも自分のターンオーバー周期をきちんと把握している人はあまりいないかもしれません。

新しい細胞が生まれてから、垢となってはがれるターンオーバーの周期は一般的には28日と言われています。

ただし40代になると40日とも言われますし、個人差もあります。

一番重要なのは自分のターンオーバー周期を感覚でつかみ、自分に合ったピーリング、スキンケア用品を使うことです。

 

様子見ピーリングで肌をチェック!

自分に合った商品を見つけるためには、毎日使える低刺激のケミカルピーリング石鹸・ジェルを使って古い角質を落とし切って肌の状態が良くなったら、あえてピーリングを一旦止めてみます。

いずれ角質が溜まって肌がゴワついたりして気になってきたら、ピーリングを行うサインです。

そこからちょっと強めのものを使ってみるとか、色々と検証していく中で、徐々に自分に合った商品が見つかります。

もし見つからなけば、クリニックで行う機械的なピーリングも検討してみましょう。

 

まとめ

ピーリングはいつものスキンケアにプラスして、様々な肌悩みを解決してくれる可能性を秘めています。

石鹸やジェルを使ったケミカルピーリングの方法は、自宅でも手軽に取り組めるので、まずは低刺激のピーリング商品から試してみましょう。

セットで保湿も忘れずに!