専業主婦になりたい理由「働きたくない」はダメ?許してくれる男性は?

 

専業主婦になりたいかー!

おー!と心の中で思っていても、おいそれと口に出そうものなら、

専業主婦ナメてんの?

現実知らないの?

まだ専業主婦幻想で消耗してるの?(C)イケダハヤト氏

とか言われかねない世知辛い昨今。

専業主婦になりたい理由って、そら「働きたくないからでしょ?」と反射的に思われがちですが、ちょっと事態はそこまで簡単ではないようです。

もしあなたが、仕事せずにごろ~んと海外ドラマ見てても怒られない、ぬっくぬくな生活したいなら必見です。

 

永久就職願望!?専業主婦になりたい女たち

そもそも専業主婦になりたい人ってどのくらいいるんでしょうか?

ネットを掘ってみると、日本経済新聞の記事で「独身女性、3人に1人が専業主婦希望 厚労省調査」という記事を発見。

厚生労働省が15歳~39歳までの独身男女に実施した「若者の意識調査」で、3人に1人が専業主婦希望という結果に!なったっていう話です。

39歳が若者なのかどうか問題はさておき、まぁ女子会3人集まったら、1人は専業主婦になりたいと思ってる女子がいるイメージですね。

ちなみに、男性が「専業主婦になってほしい」と思っているのは5人に1人です。

逆に言えば、「共働きでお願いしゃす!」っていう男性が5人中4人なので、まぁ専業主婦の道はなかなかハードルが高そうですな。

 

「専業主婦になりたい」って言ったらダメなの?

身の回りの妙齢男性に「私、専業主婦になりた~い」って言ってみましょう。ゴロニャンの猫なで声で言えば言うほど、オトコの神経を逆なですること請け合い。

本音は専業主婦になりたいワン!(犬でもダメ)でも、あまり大声では言わない方がいい空気があります。

これ何でかっていうと理由は2つ。

1つは「専業主婦はラク」っていう価値観がどうしてもあること。これの賛否は置いといて、「専業主婦になりたい」と言って、「えらい!よく言った!」と言う人はほぼいませんよね。

日本人は厳しい道に行く人には賞賛を送りますが、楽な道(のように見える)に行く人には厳しいです。

2つ目。専業主婦になれるってことは、男性の側にある程度収入に余裕がある証拠なので、単純に「贅沢」だと思われること。まぁこれも、楽な道に行く人への視線と似たものを感じます。

 

勝ち組でもない専業主婦。実はリスク激高!?

もしあなたが専業主婦になる場合、経済的に男性に依存するリスクは考えておくべきです。

  • いざというとき旦那に強く言えない(誰のおかげで飯が食えてるんだ問題)
  • 万が一離婚したら仕事は結婚前よりハード
  • 旦那の仕事が無くなるリスクもある
  • 夫が転職して給料が下がることもある
  • 孤独になりやすい

様々な観点から見ていくと、専業主婦が必ずしも勝ち組のバラ色人生とは言えません。旦那さんの転勤など、相手に依存せざるを得ない場面も出てきます。

撮りためたドラマをのんびり見れる生活は、このリスクの上に成り立っているっていうことは認識しておく必要アリです。

昨日までホームドラマ見てたのに、気づいたら「家なき子」になる!?かも…。

 

もし離婚したらどーする?どーなる?・・・

見事結婚したとしても、3組に1組は離婚すると言われる昨今。夫や妻との価値観の不一致で離婚した夫婦なんて、よく聞く話ですね。

ただ、よく聞く話ではありますが、仕事を辞めて離婚してそこから再就職するとなると、かなり高いハードルが待っています。

一度仕事から離れた人には、なかなか冷たいのがこの国・・・。自分は離婚するわけない、大丈夫と思っていても、いつどこでどうなるかなんて誰も分かりません。

 

それでも専業主婦になりたいなら年収どのくらいの男?

とは言っても、どうせなら、なれるもんなら一度はなってみたいのが専業主婦というあなたへ。

専業主婦になるには、相手の男性の年収はいくらぐらいあればOKでしょうか?

どのくらいの生活水準を求めるかにもよりますが、マイナビウーマン記事内のFPの方のお答えによると、子供がいる場合は子供2人で約625万円という目安が出ています。

(【マネーレッスン】年収いくらの男性と結婚したら「専業主婦」になれるの? 」より)

平均年収が400万円の時代に、年収600万円の男性がどのくらいいるでしょうか?

 

年収600万円以上の男性の割合

明治安田生活福祉研究所の調べによると、年収600万円以上の独身男性の割合は、20代で2%、30代で11.8%という結果になっています。

え?そんなに少ないの!?という感じですが、ここから導き出される答えは一つ。

 

年収が高い男性はすでに結婚している

 

という衝撃の事実…でもなくて、よくよく考えれば分かる所ではありますね。

専業主婦になるためには、上位数パーセントの男性と結婚するしか道は無さそうです。

 

専業主婦を許してくれる男性は?

専業主婦になりた~い!と言って、良い顔をする男性はほとんどいないでしょう。

 

ただ、専業主婦を許してくれる男性も少なからずいます。

実は、世の男性は何も専業主婦が嫌なワケではありません。

 

自分の稼ぎに余裕が無く、先行きどうなるかも分からなくて不安だから、「専業主婦はちょっと…」と思うんです。

男性は家で女性が待っていることにホッとするもの。お母さん世代も専業主婦の割合が多かったので、ある意味憧れもあります。

そして、男性にとって妻が専業主婦だということは、「自分の稼ぎがある程度ある」というステータスでもあります。

つまり…専業主婦を許してくれる男性は、自分の収入に余裕がある男性で、さらにちょっと周りに一目置かれたい男性でもあります。

専業主婦にどうしてもなりたいなら、収入に余裕がある上位数パーセントの男性の中で、しかもちょっとだけ奥手な男性と結婚できれば、一番なれる可能性が高いです。

奥手な男性は恋愛に関してコンプレックスを持っている場合が多く、「稼ぎがある」ということが支えになるからです。

ただ、どんな男性でも最初から「専業主婦になりたい」と言うと引きます。

なので相手の自尊心をくすぐって、仕事をがんばってきたことや実績を褒めることから始めます。そして、結婚後の生活をイメージするような話をしていきます。

「○○さんと結婚できる人は、幸せな暮らしができそうで羨ましいです~」とかですね。

あ、もちろん冒頭にお伝えした通り、専業主婦になった時のリスクは考えておくべきではありますけどね。あくまでやっぱりそうは言っても専業主婦になってみたい女性用のお話です。

(※「許す」という言葉が男性優位の目線という印象もありますが、ここで言う「許す」は、あくまで女性に対して「仕事を辞めても自分の稼ぎだけでも生活は大丈夫だよ」と言えることを指します。)

 

専業主婦になりたいならハイスペ婚活する?

身も蓋もないことを言えば、どうしても余裕ある専業主婦になりたいなら、上位数パーセントのハイスペックな男性と結ばれるしかないってことですね。

ですが、そもそも相手の年収って本当のところは分かりません。自然に出会った場合でも、婚活サイトやアプリでプロフィールに書いてあったとしても、年収は正直盛ることができるからです。

もし、どうしても専業主婦になりたいなら、戦略的に「確実に年収が高い上位数パーセントの男性」がいるところで婚活するしかありません。

簡単に言えば、年収証明がされている婚活サービスを使えばいいということです。

専業主婦になりたい希望を持っているなら、それを捨てて妥協するか、専業主婦になるために動くかしないと、婚期を逃してしまうのでご注意を。

ちなみに30代で11.8%という数字が先ほどありましたが、2015年の国勢調査によると、30代の未婚男性は全国で約298万人います。

単純に11.8%で考えると、年収600万円以上の男性は約35万人いる計算になります。

35万人のうちの1人の男性と結婚できれば専業主婦になれる…と考えれば、そこまでものすごく難しい話ではないかもしれません。あくまで数字上のお話ですけどね。

 

専業主婦になりたい理由は「働きたくない」から?

どうも「専業主婦になりた~い」なんて言ったら、楽をしたいナマケモノ的な扱いを受けかねないSNS大国?ニッポン。でも実際、専業主婦願望が若い人の間でも広がっているとも言います。

そもそも専業主婦になりたい理由って、本当に「働きたくない」だけなんでしょうか?ちょっと別の理由を紐解いていきましょう。

 

1.女性は「働きにくさ」を感じている

女性進出と言いながら、まだまだ女性が男性と同じようにキャリアを積める環境が整っているとは言い難いですよね。

理解できない人も多いですが、セクハラだって普通にあることです。そんな働く環境下で、仕事して輝く女性像マジ勘弁。

仕事はやったとしても正社員じゃなくてパートで子育てに専念したい。だから専業主婦になりたい。(厳密に言うと、専業というより兼業主婦ですが。)

 

2.家事と仕事の両立はムリ!

結婚したら、家事をするのはやぶさかではない。家事は絶対に女の仕事とは言わないまでも、なるべく家事はしたい。いや、むしろ家事したい。

でも・・・仕事との両立はゼッタイ無理。猫の手は借りれない。なるべく働きたくない。だから専業主婦になりたい。正直しんどい。

 

3.子供と一緒にいたいもん

小学生くらいになったら考えるけど、子どもが小さいうちは一緒にいてあげたい。一緒に仮面ライダー見たい。(イケメン見たい)

それに家庭に入ったら、やっぱり子どもにはおいしい料理を食べさせてあげたい。子供が自立するまでは育児に専念したい。

あと、お小遣いをあげて可愛がっちゃうのも、ほどほどなら賛成。子供たちの笑顔は何よりのごちそう。

そうだ、だから専業主婦になりたいんだ。

 

4.ハンデがあってハードモードだから!

体が弱い。病気がち。持病がある。でも完全に働けないほどではない。なかなか理解はされないけど・・・。人生ハードモードだとしても、なかなか口に出せないこの国。

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ。だから専業主婦になりたい。ポイズン。

 

5.仕事にやりがいがないッス

1番とちょっとカブるけど、今やってる仕事にやりがいを感じない。先もそんなに見えない。けどキャリアアップ!とかそういう感じじゃない。今で精いっぱい。

お金は欲しい。お気に入りのコスメも欲しい。けど、ストレスは最小限にしたい。だから専業主婦になりたい。

 

6.豆腐メンタルだから!

怒られるのがイヤ。怒られると委縮して何もできなくなる。家にこもってたい。

好きな漫画を読んで、アニメの声優さんの声に時間を忘れてニヤニヤしてたい。暇をもてあそびたい。

だから専業主婦になりたい。

 

専業主婦になりたい本当の理由

色々と専業主婦になりたい理由を述べてきました。

でも実は大体の女性が専業主婦になりたい本当の理由って、「お母さんがそうだったから」じゃないでしょうか。

今の20~40代くらいの女性のお母さんって、ほぼ専業主婦ですよね。誰しも人の子。やっぱり親の影響ってハンパないものがあります。

楽をしたいとか、働きたくないからとかじゃなくて、シンプルに自分のお母さんがそうだったから、専業主婦になりたいって思うのは自然なことですよね。

 

専業主婦の割合はどう変わった?

ここで、共働きがデフォと言われる昨今、専業主婦ってどれくらいいるの?っていう詳細なところを、ここで明らかにしていきます。

画像引用元出典:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf

 

困ったら表に頼る。ええとこれは、厚生労働省「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」の資料です。

が専業主婦世帯。が共働きです。

昭和55年からの30年で、見事に逆転しています。

それまでは男は外で働いて、女は家を守る価値観のサラリーマン×専業主婦世帯が多かったのが、平成13年(2001年)あたりからぐいぐいと共働き世帯が増えてきています。

それでも687万世帯は専業主婦世帯(厳密に言うと、男性雇用者と無業の妻からなる世帯)なので、やっぱりいるところにはいるのが専業主婦です。

 

専業主婦の友達がうらやましい・・・

いるところっていうか身近にいる!周りに専業主婦の友達がいて、羨ましく感じる人も多いでしょう。比較しても仕方ないとは思うものの、話しているとフツフツと湧いてくる疑問・・・。

明らかに自分の方が大変じゃない?とも思う。(思っても口にはしないけれど)

専業主婦にも色々あると言ったって、やっぱり自分がその立場になってみないと分からないものがありますね。

ただ、旦那さんによっては「俺が稼ぐから、後はぜんぶよろしく!」と、毎日の掃除や洗濯は全然やらず、不満があっても意見が言えない場合も多々あります。

嫌なことはぜんぶ押し付けられて、会社で働く日本男子は偉いのだ!という価値観もまだまだ根強いです。

20~30代くらいになると、反対に家計を支えながら職場と家との仕事のバランスを考える男性も多くなります。

重要なのは、「社会はどう考えてる?」という視点ではありません。自分の考えで自分なりの選択をしていくことです。

選択肢は実はたくさんあります。

 

結婚と出産と働くことを考える本

ちょこっとプチ豆知識を。

「逃げ恥にみる結婚の経済学」や「後悔しない産む×働く」などの著書がある、白河桃子さんの本の内容は、専業主婦になりたい願望のある女子や、結婚に・出産に対する不安がある女子は必見です。

Amazon等でも、子ども・母親・父親・主婦・主夫・彼氏・夫・彼女・妻…様々な立場の人が多くコメントやレビュー、感想を寄せています。

 

30代女性の不安は特に大きい

筆者の経験から言うと、記事執筆のためのリサーチをしているときに目にした、とある34歳の女性の投稿が印象的でした。

高校生の時から人並みに勉強して人並みに就職した。

だけど、まだ結婚できていない。 奥さんになった友達が保育園の話をしているのを聞くと、すごくブルーになる。

結婚していることが当たり前という風潮で、自分の身に何か悪い点があるのか…と思い悩んだりする。

外見に魅力が無いのか?とか。美容には気を使ってるし、デートだって人並みに行くけど結婚に至らない。

最近は一人でいることを「ぼっち」なんて呼びます。学生だけではなく、社会人でも使う言葉で、一人でいることがまるで悪いことのように扱われています。

これだけ価値観が多様な時代に、なぜ「結婚」に関連することは、昔からの価値観を引きずっているのでしょう…?

これは簡単に言えば、人生のマニュアルがあるとまだ思われているから。

すべては、男が働いて女性が家を守る。つまり男性はサラリーマン、女性は専業主婦というマニュアルが、未だに根強く残っているからです。

してもしなくてもどちらでもいい。仕事に専念したっていいし、育児に専念したっていい。

 

現代の人間は何に価値を感じるのか?

突然難しい言葉を使ってますが、実は全ての専業主婦になりたい願望女子がまず考えるべきは、「自分が何を大事にしているのか?」という点です。

これを紐解くには、ちょっと世の中の大きな流れから考えていく必要があります。

モノや商品が売れなくなって久しい状況が続いていて、特に消費をけん引する20代女性や30代女性の考え方や行動は、物質的な充足から精神的な安心・安定へと変わっています。

専業主婦になりたい最近の未婚女性の多くは、完璧なパートナーではなく、自分にメリットがある彼を求めます。

パートナーの働きがどうというよりも、自分にとってどんなプラスアルファがあるのか…。この人なら自分の悩みも打ち明けて、楽な状態でいられるかどうか?という思いがあります。

要するに、自分の安心・安定が欲しいという意識です。

年齢や世代によっても異なるところですが、物質的にお金があるという状態よりも、自分が納得したライフスタイルが送れているかどうかが、現在の結婚世代にとっては一番重要な事柄です。

もちろんさまざまな性格の方がいるので一概には言えませんが、今と昔を比べると、「ゆとり」や「安定」が欲しいという気持ちがより強まっているという印象です。

自分を飾るバッグや車ではなく、技術やスキル、人脈や咄嗟に対応できる力など、目に見えないものへの信頼が高まっているのもこの影響かもしれません。

 

まとめ

専業主婦になりたい理由は人それぞれ。それを賞賛するのも叩くのも自由。

どの立場がラクで、どの立場が大変かって言いだしたらキリありませんよね。

何を目指そうがその人の自由ですが、専業主婦になりたいなら、リスクはちゃんと考えておくべしです。

それでもそれでも専業主婦になりたいならば、高収入の男性つかまえるしかない!っていう、身も蓋もない無い話になりました。

このご時世、実現したいことがあるなら、動いたもん勝ち。

したたかな人が、専業主婦をつかみます。

そこから幸せな人生送れるかどうかは、また別のお話ですけどね。