出会いがあれば別れもある…とは割り切れない時の処方箋
出会いがあれば別れもある
なんとなくどこかで聞いたことがあるフレーズですよね。言われてみればその通りだけど、こういう言葉が思いつくときって、何か辛い別れを体験したときではないでしょうか?
別れの辛さや寂しさは、必要なことだと頭では分かっているけど、心がついてこない時ってありますよね。
今回はちょっと気持ちが楽になる、ほっこりする考え方や名言、出会いと別れをテーマにした曲の歌詞などなど、ごちゃっと混ぜ混ぜでお送りいたします。
読み終わったら、ちょっと前向きになれるかも。
もくじ
ことわざ「会うは別れの始め」
いきなり固い話ですみません。「出会いがあれば別れもある」って、どこかで聞いて、なんとなく頭に残っているフレーズだと思います。
この言葉、そもそもの由来は「会うは別れの始め」ということわざのようです。
そのまま解釈すると「誰かと出会うことは、いつかお別れすることの始まり」という、何とも悲しい話のように聞こえます。
人生は、はかない。だから…
でも、このことわざの真意はそういう悲しい話ではありません。
「会うは別れの始まり」ということわざは、誰かと出会ったら必ず別れが来る。だからこそ、「その人と出会ったことをかみしめて、大切にしよう」という意味が込められています。
人生は、はかないもの。人との出会いもまた、はかないもの。「はかない」というのは、「消えてなくなりやすい」という意味ですが、普段はなかなか意識できませんよね。
なくしたときに、別れたときに、その大切さに気付く。人生はその連続かもしれません。
今あたりまえに思っている人との繋がりも、実は「はかないもの」だと思えば、大切にしようと自然に思えるはず。
「出会いがあれば別れもある」は、何も悲しい言葉ではなく、人生で大切なことは何かを教えてくれる言葉なんですね。
別れた後に、新しい出会いあり
別れは辛いものですが、その分、新しい出会いが待っているという解釈もできます。
当サイトの女性ライターさんの中にも、別れてから運命の出会いを遂げ、結婚、出産と流れるような経験をした方もいます。
そのライターさんの経験をストーリー仕立てで書き起こした記事がこちら⇒新しい出会いを引き寄せた方法
出会いと別れの四字熟語
ことわざと同じく、似たような意味の四字熟語もあるので紹介します。
会者定離(えしゃじょうり)
なかなか耳慣れない言葉ですが、「平家物語」にも出てくる有名な四字熟語です。仏教の言葉で、出会ったら必ず別れが来ることを表しています。
「人との出会いも、やがて別れが来ると思うと、何とも無常なことであるなぁ」という、この世の儚さを表していたようです。
ちょっと切ない感じもしますね。
一期一会(いちごいちえ)
こちらはとても有名な四字熟語。映画「フォレスト・ガンプ」の邦題にも使われました。大切な人との出会いは一生に一度きり。
「出会いがあれば別れもある」という言葉は、こちらの意味合いが強いかもしれません。
それでも人はまた出会う
別れることは、とても辛く、悲しく、寂しいもの。
すぐに切り替えるのはとても難しいので、無理に切り替える必要は無いと思います。
それよりも、「出会えたこと」にフォーカスを当ててみてはいかがでしょうか?
恋人との別れ、家族との別れ、友人との別れ…。様々な別れがありますが、出会ったことの喜びは、何かしらあったと思います。
辛い別れだったとしても、憎むほどの相手だったとしても、出会ったからには何かしらの喜びや嬉しいこと、楽しいことはあったはずです。
その喜びをかみしめて、別れてしまった人に「ありがとう」を。そして、新しく出会った人にも「ありがとう」を。
ちょっとむずがゆいけど、「ありがとう」の気持ちを持てば、別れの辛い気持ちは段々と優しい気持ちに変わってきます。
そして人は別れても、また新しく誰かに出会います。
別れの痛みを知っていても、やはり新たな出会いを求めるのが人間ですよね。
別れても、好き
別れたからと言って、好きだった気持ちが無くなるわけではありませんよね。
「別れても好きな人」という昔の歌がありましたが、未練バリバリでいいんじゃないかなぁと思います。「前に進まないとダメだ!」と思えば思うほど辛くなっていくので、今は別れをかみしめて、次の出会いを待つときなのかもしれません。
別れは辛いことですが、その経験が人間に深みを持たせてくれるはず。辛いことを経験した人の方が、誰かに優しくなれるし、へこたれない。
もちろん、別れた直後は辛いので、へこみます。でも、ずっとそのままということは絶対に無いので、今は安心してへこんでいるのがいいんじゃないでしょうか。
だからこそ、出会いを大切に・・・
別れをネガティブにとらえすぎると、辛い気持ちにとらわれてしまいます。
出会いがあれば別れもある。
別れは、まず「出会い」が無いと成立しないんですよね。
「別れ」が先には絶対に来ない。
出会いはとても嬉しいことです。別れてしまったとしても、出会った瞬間、出会ってから別れるまでの時間は、かけがえのない大切なものです。
それに別れた後だって、出会ったことを大切に思えれば、その人と自分の繋がりはぜんぶ大切なものとして残ります。
別れの痛みにだけ目を向けるのではなく、出会いの素晴らしさに目を向ければ、次の新しい出会いがいつでもいくらでも待っていることに気づけるのではないでしょうか。
成長するための別れ
「別れることは、成長するために必要なことだ。」
という意見もあります。別れることで人は強くなり、当たり前にあったものがとても幸運だったのだと気づく。
一人暮らしを始めたときに、親のありがたみを知るなんていうのは正にそうですね。別れがあって、人は成長するのです。
今、あなたが何か別れを経験したところなら、成長するための通過点なのかもしれません。
出会いがあれば別れもある「名言」
限られた時間の中で出会える人の数は、出会えない人の数よりずっと少ない。だから、出会った人をどれだけ大事にするかですね
作者不明(出典「まるちょん名言集」http://meigen.keiziban-jp.com/)
あなたにめぐり逢えて ほんとうによかった 生きていてよかった 生かされてきてよかった あなたにめぐり逢えたから つまづいてもいい ころんでもいい これから先 どんなことがあってもいい あなたにめぐり逢えたから ひとりでもいい こころから そういって くれる人が あれば
相田みつを(出典「にんげんだもの」相田みつを)
出会えたことに感謝 そしてバイバイ
「あひるの空」より(出典「あひるの空」講談社コミックス)
出会いがあれば別れもある「歌詞」
GReeeeN「あの頃から」
別れたことを振り切って、真っすぐに新しい道を進んでいく。
GReeeeNらしい力強くストレートな楽曲で、別れた悲しみをパワーに変えてくれそうですね。
SCANDAL「Depature」
合唱曲「虹」※森山直太朗・御徒町凧 作詞作曲
出会いと別れ・喜びと悲しみ…どちらもあるのが人生です。
悲しみの中にある喜び、喜びの中にある悲しみ、矛盾する色々があって、人間という虹になる。…という意味なのかどうか、真意は分かりませんが、二つで揺れ動く心情が感動的に描かれている楽曲です。
AAA「出逢いのチカラIII」
一聴すると切なくて悲しいバラードですが、歌詞を読みこむと、別れたことの悲しみよりも、出会ったことの喜びにスポットが当たっていることが分かります。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソラニン」
最後のフレーズは、精一杯の強がりのようにも、別れを受け入れて歩みだす宣言にも聞こえてきます。
さよならだけが人生だ
ソラニンの歌詞にも出てくるこの言葉。太宰治の師匠、井伏鱒二(いぶせますじ)の作品に出てくる言葉です。そのフレーズがあまりに印象深いので、歌詞や文学作品にたくさん引用されています。最近では初音ミクまで!
まとめ
「出会いがあれば別れもある」
この言葉に込められたたくさんの意味を見てきました。何気なく調べてみた方も、いま別れの辛い状況にある人も、人生のはかなさは誰にも平等です。
今までの出会いとこれからの出会い、どちらも大切にしていきたいものですね。
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